【テキサス大寒波】市長「電気がないなら、凍えない方法を自分で考えろ！」「水がないなら、自分で工夫をしろ！」→大炎上→辞職

https://webronza.asahi.com/national/articles/2021022300005.html?page=4

　「誰もおまえにもおまえの家族にも借りはない。今のような非常時に自治体にはおまえらをサポートする義務もない！　沈むも泳ぐもおまえの選択だ！　市も郡も、電力会社もおまえらに借りは一切ない！」で始まる、異常な書き込みである。この人物は、一体何を志して市長になったのだろうか。

　「ほどこしを期待する連中には、うんざりだ」

　「電気がないなら、家族が凍えない方法を自分で考えろ」

　「水がないなら、自分でサバイバルの工夫をしろ」

　「座って救援を待つ怠け者は、育ちが悪いせいだ」

　「強者だけが生き残り、弱者は消え去るんだ」

　あまりにも異常な書きこみだが、公的援助は「社会主義の悪しきほどこし」というこの考え方は、アメリカ共和党の基本的な思考である。国民健康保険、国民年金のある日本も、彼らの理論でいうと立派な「社会主義国家」に違いない。

　だがその後、彼を弁護した妻までが職場をクビになり、再びこう書きこみをしている。

　「彼女は善良な人間で、私を弁護しただけだ。彼女が私の発言のためにクビになったのはあってはならないことだ。(中略)私は意見が対立する相手でも、収入を失って生活が立ち行かないところまで追いこんだことはない」

　だが彼の最初の書きこみに従うなら、社会は彼にも彼の妻にも借りはない。今の彼こそ「サバイバルの工夫」をする時ではないのか。まさか、間違っても失業保険の「ほどこし」など申請しませんよね、ボイドさん。と突っ込みたくなる、おそまつな顛末となった。