【LGBT】女性として出生した人「私は女じゃないから男か」→大学でフェミニズムを学ぶ→「なるほど！性別は男と女だけじゃないんだ！」

性別のあり方は「男」「女」だけじゃない　曖昧な性を生きる人たちの思い｜社会｜地域のニュース｜京都新聞
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/749851

（前略

立命館大生存学研究所客員研究員の吉野靫（ゆぎ）さんは１５年前、ある訴訟を通じ性の揺らぎがある人も多様だということを訴え、性別を男女に分けようとする社会の圧力を問うた。自身を「ノンバイナリーかつトランスジェンダーで、どの性にも帰属感を持たない」と説明する。

トランスジェンダーとは、出生時の性別とは異なる性で生きている人たちを意味する。男女どちらかの性で生活する人もいれば、どちらにもなじめない人もおり、後者をノンバイナリーと呼ぶことがある。当事者の中には性同一性障害（２０２２年１月から「性別不合」に変更）の診断を得て、ホルモン療法や性別適合手術を行う人もいる。

吉野さんの場合は、女性として生まれ育ち、次第に「女性であること」に居心地が悪くなっていった。当初は男性への性別移行を望んでいたが、大学でフェミニズムなどを学ぶうちに「女性でなければ男性」という考えに疑問を持つようになり、男性として生きたい欲望も薄れていく。

一方、女性のままで生きるのは無理だという思いは強く、大学生の頃にジェンダークリニックを受診する。すでに男性らしい格好や振る舞いはしていなかったが、性同一性障害の診断が下され、２００６年に胸の切除手術を受けた。

（後略