大学ファンド、2022年度運用実績-604億円、収益率-2.2%でフィニッシュ

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https://www.jst.go.jp/fund/dl/jst_gaikyo_2022.pdf

科学技術振興機構（JST）は7日、世界トップの研究力を目指す大学の支援を目的とした資産10兆円規模の「大学ファンド」の2022年度の運用実績が604億円の赤字となったと発表した。運用成績はマイナス0.6%。年度を通じた運用成果の公表は初めて。厳しい船出となった。

ファンドは政府が創設した。運用益をもとに24年度から「国際卓越研究大学」に認定した大学への助成を始める計画だ。文部科学省幹部は「運用益の範囲内で助成をする」としており、23年度までに運用益が出なければ最初は助成金を出せない可能性がある。

運用目標は国内の機関投資家としては高く運用成績は年率4.49%で、26年度末までに年3000億円の収益達成を目指す。市場環境が悪化した場合などに備え、運用益から2年分の支援額にあたる6000億円を上限に積み立ても行うが、大学への安定的な支援には高度なリスク管理が欠かせない。

支援対象の国際卓越研究大は文科省の有識者会議が選定を担う。期限の3月末までに10校が申請し、6月下旬までに東京大、京都大、東北大の3校に候補が絞られた。今秋に1～2校を認定する方針だ。

大学ファンドは欧米の大学の基金をモデルにつくられた。米国の大学は運用益を奨学金など学生への経済的支援、研究施設の維持管理や教授への給与などに充てている。

米ハーバード大は19年時点で4.5兆円の基金があり世界最大規模だ。不動産や未公開株などのオルタナティブ投資を進め収入の4割を運用益が占める。外部資金の獲得が難しい神学分野や人文社会学分野に運用益を多く配分し、研究活動を下支えしている。

米スタンフォード大（3.1兆円）、英ケンブリッジ大（1兆円）も1兆円を超す規模を持つが、国内は20年度の独自基金が慶応大で870億円、東大が190億円にとどまる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB071Q90X00C23A7000000/

くさ

負けた分はケツ穴で働いて返せってことよな？