昭和生まれの童貞が絶滅したらしい

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大分）オオルリシジミ見つけたよ　大分で絶滅危惧チョウ

環境省や大分県が絶滅危惧種に分類しているチョウ「オオルリシジミ」の観察会が、生息地の竹田市久住町有氏の牧野であった。同市立都野中学校の1年生6人が参加。生徒たちは野を歩き回ってチョウを見つけては、青く愛らしい姿に歓声を上げていた。

　オオルリシジミは羽を広げた大きさが約3センチで、名前通り瑠璃色の羽が特徴。国内でも限られた場所に生息し、九州では現在、阿蘇周辺と有氏の牧野で確認されている。県内では2010年まで40年近く見られなかったチョウで、4月末から5月末ごろに現れる。

　くじゅうオオルリシジミ保存会の村田良文会長（70）によると、昨年は一時期、二十数匹を確認。ただ、「県外ナンバーの不審な車が来て警戒をしていたら、翌日にはほとんど姿を消していた」という。今年は最高7匹どまり。うまく産卵して育たなければ、県内から再び姿を消す恐れがあるという。

　13日にあった観察会では、日本チョウ類保全協会員で別府溝部学園短大非常勤講師の川野雅喜さん（70）が案内。幼虫が食べる植物クララが生えた牧野で手分けして探し、草にとまった姿をそっと観察した。

　参加した児玉龍生さん（12）は「見つけた時には達成感があった。羽がさわやかな青で、いい色だと思った」。如法寺未侑さん（12）は「写真よりも間近で見るほうが美しかった。これから地元でしっかり守っていきたい」と話した。

　川野さんによると、人が野焼きをすることで牧野にクララが生え、オオルリシジミの生息環境が保たれている。「くじゅうの環境が人の営みで守られ、オオルリシジミがその環境を代表するチョウだということを、子どもたちに理解してもらえたら」と話した。