VTuberの人気上位が男性VTuberになりつつある

VTuberを知っている人なら「にじさんじ」のことも知っているだろう。トップの委員長こと月ノ美兎の名前を聞いたこともある人もいるかもしれない。
ホロライブと並んで日本の代表的VTuber事務所だ。
だが、そのにじさんじの人気上位を男性VTuberが占めつつあるということは知られてないかもしれない。

チャンネル登録者数
1位　月ノ美兎　66.3万人
2位　本間ひまわり　56.1万人
3位　葛葉 55.4万人　　←男性
4位　叶　50.1万人　　←男性
5位　笹木咲　50万人

現在、男性VTuberである葛葉と叶の勢いはすさまじく、このままなら来年の春までにはトップ1,2を取ることになる。
いや、登録者数はどうしても徐々に伸びていくものなのでまだこの位置にいるが、すでにリアルタイムの視聴者数では葛葉に勝てるVTuberはにじさんじ内にはいないのはファンなら常識だ

ではこの二人だけ突出しているかというと（確かに突出してはいるが）そうでもない。登録者数という指標なら全体的にはまだまだ女の方がかなり強いが、視聴者数はにじさんじの女VTuberが伸び悩んでいるのに比べて男はドンドン成長していくのだ。
以前からその風潮はあった。

男VTuberと女VTuberがコラボすると、なぜか女VTuberよりも男VTuberの方が同時視聴者数が多くなる傾向がある

その原因については色々と言われているが、単純に男Vの方がゲームが上手いので見ごたえがあること、可愛さで売っている女Vと面白くなくては相手にされない男Vがコラボしたらどうしても女が男の引き立て役になること、女Vのファンは自分の推しが男Vとコラボする光景を処女厨的な忌避感情で見たくないと思うこと、男は男実況者も普通に見るが女は女実況者を見ることは少ないこと、などが挙げられている。
その風潮はコラボのみならず全体に及んだのだと思う。

にじさんじには男と女が日常的にコラボするという、二次元オタク業界では珍しい文化があるのだが、
その結果、女Vのファン（男）は男Vを見るようになるが、男Vのファン（女）は女Vに流れることはなく、結果として男VTuberが強化されていくことになる。
この1年くらいのにじさんじは特にその傾向が強いと思う。
男女混合の箱の限界が見られるかもしれないし、文化論としても結構面白い。

追記
記事が伸びたので追記を書いておくと、すでににじさんじのスーパーチャット（投げ銭）の額では上位には男VTuberが連なっている。葛葉、叶はもちろん、1回の配信で1000万円を超えたスパチャ額を記録した加賀谷ハヤトや、同じく1回750万円の2位記録を持っている三枝明那、イブラヒムや不破湊等々。もちろんホロライブの女性VTuberと比べれば少ないし、同じにじさんじ内でも男性VTuberの数自体が女性の4分の1しかいないこともあるが。

追記２
私はVTuberの切り抜き動画を投稿しているが、視聴者アナリティクスを見ると、男性VTuberの視聴者層は男55%～70%前後で女は30%～45%前後です。つまり男VTuberでも男性視聴者の方が割合としては多いことになります。それは切り抜きのみならず、たまに男性V当人が配信内で話す数字とも合致しています。ちなみに女性Vの切り抜きの視聴者は90％が男です。

https://anond.hatelabo.jp/20201227024155