パチで３万負けた・・・・マジ最悪だ・・・頭おかしくなる・・・　もうぜってー辞める　ふざけんな新宿 アラジン

https://mainichi.jp/premier/health/articles/20171030/med/00m/010/006000c

「報酬は現金」で急速に重症化 ギャンブル依存

「やめられない」の先にある破滅 依存症
ギャンブルという言葉からまず何を連想しますか？ルーレット？ポーカー？競輪や競馬？どれも確かに代表的なギャンブルですが、日本で圧倒的に多いギャンブル依存の対象は、パチンコ・スロットです。こんな40歳の会社員の男性が典型例です。
家庭を大切にし、できるだけ夕食は家族と一緒に食べるようにしていた彼は、パチンコに熱中するようになってから変わってしまいました。「仕事が忙しくなって残業が増え、帰宅が遅くなった」と妻にはうそをつき、実は毎日夜遅くまでパチンコをするようになったのです。そのうち昼間も、仕事の外回り中にパチンコ店に立ち寄るようになりました。パチンコをしないと落ち着かず、仕事にならないのです。でも、立ち寄ったパチンコ店にそのまま何時間も入り浸ってしまうので、仕事どころではなく、業績は落ちる一方でした。
そしてパチンコはお金がかかります。妻に内緒で定期預金を解約したり、消費者金融で借金したり……。借金はどんどん膨らみ、その返済をとたくらんでさらにパチンコにのめり込むうちに、ついにすべてが妻にばれたときには、借金の額は1000万円を超えていました。すでに貯金はゼロになっていたのは言うまでもありません。今、離婚や自己破産の話が進行中です。
時間とかけるお金が増えてゆく
コントロール喪失－－つまり、やめられなくなるのが主症状である依存症という病気には、どれも共通する性質があることは、前回の「ゲームでスマホで…人ごとではないネット依存」でお示しした通りです。その中でもギャンブル依存で特に深刻なのは「耐性」です。
耐性とは「量が増えていく」ことです。アルコールなら飲酒量が増える。ネットなら使用時間が増える。ギャンブルも時間が増えますが、かけるお金も増えるという問題が加わります。競馬や競艇の場合は大金を賭けてより強い刺激を求めるという形でも現れます。お金がからめば結末が悲惨になるのは見えており、破産や、それから賭博がからんだ犯罪を目にする機会も多いものです。
やめないことが問題だと自覚していてもやめられなくなるのも依存症に共通する性質ですが、ギャンブルの場合は、負けを取り戻すためにまたやる、という、他の依存症にはない特徴があり、さらにやめにくくなっています。
人が何かを始めるのは、それを楽しいと思うからですが、その気持ちがどんどん強くなる形で依存症は進みます。心理学では「報酬効果」と呼ばれているこの現象も、どの依存症にも共通しています。ギャンブルの場合はその報酬が具体的な「現金」であることが何より大きな特徴で、急速に重症化しやすい要因になっています。
もっとも、ギャンブルは一般に負けることの方が多いわけですから、マイナスに作用する効果も相当あるはずなのですが、勝ったときの快感ばかり記憶に残ってしまうのがギャンブル依存の特徴です。パチンコ店では、勝つと機械が派手な光と音で祝福してくれます。あれは負けたときのマイナス感を最小限にし、勝ったときのプラス感を最大限にする仕掛けなのです。
特徴的な認知機能障害がある
ギャンブル依存に特徴的な認知機能障害もわかっています。
第一は「ニアミス効果」です。たとえば同じアイコンが三つそろえば「勝ち」になるスロットマシンで、二つそろったときにどう感じるか。二つそろえば惜しいことは惜しいですが、それでも負けは負けです。スロットマシンの内部では、全くそろわなくても二つがそろっても、負けという価値に違いはありません。それを無視して、「惜しい」ことと「次は勝てる」ことを混同するのがニアミス効果です。
第二は「モンテカルロの錯誤」とも呼ばれているもので、たとえば「黒が5回続けて出たから次はきっと赤だ」と考えることを指します。直前の事象は次の事象の確率には影響しないという、初歩的な確率論さえ見失われてしまうのです。お金が直接関与することに加えて、こうした認知機能障害が、ギャンブル依存を後戻りしにくい病気にしています。
100％予防可能だが…
このようにとても危険なギャンブル依存ですが、一つ朗報があります。それは、「100％予防できる病気」だということです。
どんな病気でも予防が大切ですが、そうは言っても、なかなか有効な予防法はないものです。けれどもギャンブル依存は、そもそもギャンブルをしなければ絶対に罹患（りかん）しませんから、100％予防が可能な、とても例外的な病気なのです。

さて、どっちが得でしょう？
頭いいならわかるよな