ゲームのリマスター・リメイク多すぎ問題

毎年、恒例的に各ゲームメディアやアナリストたちはこの一年のビデオゲーム文化、市場を総括する記事を打ち出す。ここでの記事もその例外ではないが、今年は特にその「1年」とは具体的に何なのか、一つの記事でまとめることが難しかった。

そのうえで正直に言うと、現状読んでいる限りでも、多くのゲームメディアや専門家の指摘する「2020年」はコロナやvtuber、BLM、esportsといったバズワードと単純に結びつけた表面的な情報ばかりで、それらは全く本質的ではない。いずれも一時的なもので、過去あるいは未来のビデオゲーム文化にどこまで影響するか未知数だからだ。

ただその中でも、一つ大作のゲームの中で避けられない話題がある。それが「リメイク・リマスター多すぎ問題」だ。

近年の次世代機の台頭による開発費の高騰など、元々リメイク・リマスターは増えつつあったが、今年ははっきり言って「異常発生」という他ない程にこの類のゲームが濫造している点に注目したい。例えば今年だけで、

『Haloコレクション』
『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』
『Warcraft Ⅲ Reforged』
『Age of Empire Ⅲ Definitive Edition』
『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』
『スーパーマリオ3Dコレクション』
『Call of Duty: Modern Warfare 2 Campaign Remastard』
『Saints Row: The Third Remastered』
『Crysis Remastard』
『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning』
『Amnesia ReBirth』
『Observer: System Redux』
『Command & Conquer Remastered Collection』
『Tony Hawk Pro Skater 1+2』
『Mafia Difinitive Edition』
『Demon's Souls』
『聖剣伝説3』
『ファイナルファンタジー7Remake』
『パンツァードラグーン リメイク』
『バイオハザード RE3』

以上、PS5／Xbox Seriesによる移植版を抜いたうえでも、少なくとも20本以上のリメイク・リマスターがたった1年にリリースされているのだ。これは従来年と比べても、明らかに倍以上は多い。

https://note.com/j1n1/n/n87896731a913