ゲンドウ「シンジ、PS5を買え」シンジ「そんなのおかしいよ父さん！」

シンジ「……父さんの心の中を見てみるよ」

ゲンドウ「や、やめろ！くるな！」

～回想～
ゲンドウ「むかしから一人が好きだった……そんな孤独を受け入れてくれるPSが好きだった」

ゲンドウ「プレイステーションをやっているという事実だけで周りよりも大人だと錯覚することができた、任天堂ハードなんて子供のやるものだと周りをバカにしていた……」

シンジ「プレステは孤独を受け入れているんじゃない、紛らわせてるだけなんだよ、父さん。むかしから一人用のゲームも任天堂ハードの独壇場だったでしょ？」

ユイ「よしよーし、大丈夫だからねー……あなた！いい加減ゲームなんてやめてよ！」

ゲンドウ「うるさい！今PS4でGTA5をやっている最中なんだ！黙ってろ！」

ユイ「また同じゲームやってるの！？そんなことよりシンジの面倒を少しは見てくださいよ！」

シンジ「うわぁぁぁぁん！！！」

ユイ「ごめんね、ママうるさかったわね……」

ゲンドウ「クソッ！また負け犬がついた！」

シンジ「……僕は本当に父さんに愛されてなかったんだね」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「い、いやだ……ユイがいない世界など！一人でいたいんだ！私は！」

シンジ「大丈夫だよ、ほら、ジョイコン貸してあげるから」

ゲンドウ「なにをする！……これは、この暖かさは……ユイ！？」

シンジ「誰かとゲームをするって、こういうことなんだよ」

ゲンドウ「そうか……そこにいたんだな、ユイ」

シンジ(小さかった頃、仕事の合間を縫って一緒にDSで遊んでくれたこと、忘れてないよ……母さん)

シンジ「まだ間に合うよ、父さん。今からやり直そう」

ゲンドウ「ああ……ありがとう、シンジ……私は一足先にこの電車を降りるとするよ」ｳｨ-ﾝ

シンジ「さようなら、父さん」

カヲル「シンジくん……これでよかったのかい？」

シンジ「カヲルくんの気持ちも今ならわかるよ。僕のためにSwitchをすることでPSと自分を断ち切らないようにしてたんだね」

カヲル「すごいな、なんでもお見通しだね……でもSwitchでゲームするたびにPSのことは忘れて楽しめてたよ」

シンジ「カヲルくん……」

シンジ「さようなら、カヲルくん」

シンジ「あとは君だけだよ、綾波」

レイ「碇くん……」

シンジ「いつか君としたゲーム、とても楽しかったよ」

レイ「うん、碇くんとSwitchをしてるとポカポカした……ありがとう」

レイ「あなたならできるわ、ネオンジェネシスを……」ｳｨｰﾝ

シンジ「さようなら、綾波」

シンジ「やってみるよ、ネオンジェネシス……！」