長渕剛さん、イベント会社との金銭問題に怒りのコメント

8月6日、長渕剛さんの個人事務所「オフィスレン」がイベント会社に破産申立をしていることが東京商工リサーチの取材で判明しました。

ツアーの分配金やファンクラブ会費など約2億6千万円が未払いになっているといい、長渕さんも取材へのコメントで「絶対に許してはならないイベンターが今回存在した」と怒りをあらわにしています。

これまでもアーティストと運営側のトラブルはありましたが、なぜ問題が繰り返されるのか。そして、憤りが強くなる理由とは。

2023年、aikoさんが代表を務める会社の元取締役がツアーグッズなどの仕入れ価格を水増し請求する構図を作り、約1億円の損害を同社に与えたとして会社法違反（特別背任）の罪で逮捕されました。

昨年6月の裁判にはaikoさんが証人として出廷。「これまではケージの中にしか自分の世界はないと思っていた。温かい家族に保護されて、初めて公園を走り回った気持ち」と強い嫌悪感を示していました。

アーティストは曲を作って歌うプロ。イベンターはステージを作るプロ。違う分野のプロが握手して作るのがコンサートです。

両者とつなぐのは信頼。特にアーティストの側からするとグッズの原価がいくらで、会場設営、警備にどれくらいお金がかかるのか。そんなことを全て把握しているわけではない。

分からないからこそ「この人なら絶対にきちんとやってくれるはず」と思える人に任せるしかない。もしそこで裏切りがあったならば、金銭的損失のみならず精神的ダメージも甚大になります。

究極的には善意にゆだねるしかない領域なのかもしれませんが、不正を防ぐシステムを構築する。それが煌びやかな世界を目指す才能を伸ばすことにもつながるはずです。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ca9197bfdb76311b81ef0a04161f5b2c56d3b218