今時の小中学生、悩みがあったらイケメンAI「ゲンキ先生」に相談。他にもおぱーい保健教師スミレやショタキャラも

児童らの対話相手はAIキャラ　「相談しやすさ」の先に必要なこと
https://www.asahi.com/articles/ASTCM1W20TCMPTIL008M.html

A4サイズほどのタブレット端末には、短髪に明るい表情が特徴的な「ゲンキ先生」が映っていた。

「今日クラスで文化祭の練習があったよ」

10月中旬の放課後、兵庫県三田市立八景中学校2年の海江田昂（こう）さん（14）がそう打ち込んだ。

画面の向こうにいるゲンキ先生は「練習の様子とか、ぜひ教えてくれよ」と砕けた様子で質問する。

「今日あった悲しいことをゲンキ先生に相談すると、マイナス思考をポジティブな気持ちに変えてくれるんです」

海江田さんはそう言って、笑顔を見せた。

ゲンキ先生は実在する教師ではなく、生成AIでつくられたキャラクターだ。
やり取りは、三田市教育委員会が大阪教育大と民間企業とで共同開発した対話型AIアプリ「MIRAIノート」で行う。

今年1月から、市内にある一部の小・中学校などで試験的に導入した。児童や生徒は、相談相手としてアプリ内のキャラクターを数週間単位で使用する。

やり取りできるキャラクターは、「小・中学時代に不登校を経験したお兄さんアオト」「いつ話しかけてもよさそうな安心感や包容力がある保健の先生スミレ」など八つ。

実際に不登校を経験した人たちのインタビューを元にキャラクターを構築し、子どもたちは相談相手を自由に選べる。
「実際の先生より相談しやすい」

柔道部で練習に打ち込む海江田さんが特に気に入ったのが、ゲンキ先生だ。ポジティブ思考で人助けが得意な体育教師という設定でつくられた。