パチ(シンフォ２)で１１万負けた・・・・マジ最悪だ・・・頭おかしくなる・・・　もうぜってー辞める　ふざけんなマジで

https://digital.asahi.com/articles/ASL8951Q2L89UBQU00W.html

大丈夫と過信、借金重ねる　ギャンブル依存症の実情は

カジノを含む統合型リゾート（ＩＲ）実施法が７月に成立した。入場料「６千円」や「２８日間で１０回」といった入場回数制限もギャンブル依存症対策として盛り込まれた。
精神保健指定医で「ひろメンタルクリニック」（石川県金沢市西念３丁目）の院長、奥田宏さん（６２）にギャンブル依存症患者の実情について聞いた。

　――奥田さんが初めてギャンブル依存症患者を診察したのはいつですか

　県立高松病院に勤務していた２０年以上前のことです。パチンコがやめられない公務員の男性で、時々、突然日常から姿を消してしまうような人でした。１カ月ほど姿が見えなくなったと思ったら、大阪の釜ケ崎にいたとか。妻に連れられて診察に来ました。

　――付き添われて来院するケースが多いですか

　「こんなことをしていてはダメだ」と、患者自ら来院する人もいなくはないですが、家族や付き添いの人がいる場合が多いと思います。借金が判明して、家族が患者さんを連れてくることが多いですね。

　――患者の家族も苦しんでいるのですか

　（患者に）お金をせびられて渡さなければ、殴る蹴る。家に入れないでいると、窓ガラスを割って入ってくることもある。ギャンブル依存症の夫にお金を取られないよう、全財産をプラスチックの袋に入れて風呂に入っている間も肌身離さず持ち続けている、という人もいます。

　――趣味と病気の境はどこにあるのでしょう

　「パチプロ」と呼ばれてパチンコで生計を立てている人がいるけれど、「その人の技をまねたら絶対に大丈夫」なんて思い込み、失敗する人がいます。「小さいものの積み重ねだから返せる」と思っているうちに借金がふくれ上がり、気づいたときには返済できないくらいになっている。

　結局、決められた金額の中でやっていられるかどうかじゃないでしょうか。お金を借りはじめて、その借金をパチンコで返そうとして失敗して借金して……何度も診察にやってくる人がいます。

　――どのように治療していくのですか

　患者さんに発達障害などが疑われる場合は検査をしますが、そうでなければどうしてギャンブルにはまっていったのかなど、これまでのことを振り返ります。アルコールや薬物への依存と同様、発症には色々な要因があるので、原因を探ることが大事です。

　特効薬があって突然治るわけではないですから、安定してギャンブルをやらずにいられるかは難しい問題です。回復傾向にある患者さんの中には「どうやったらやめられるか」と自分と向き合い
気持ちをノートにつづっていた人もいます。ストレスと向き合えるようになれば、ギャンブルに手を出さなくてもよくなるかもしれません。

　――奥田さんは２００１年にギャンブル依存症の自助グループ結成を呼びかけました

　今は県内にもいくつか自助グループがありますが、当時はなかったんです。自助グループでは仲間を募り、お金の管理方法など、家族や当事者同士でしかできないような情報交換ができる。
県内では生活再建施設が自助グループの運営を担うこともありますが、患者さんらに主体的にミーティングを開く意識がないと長続きしません。都会に比べて患者さんの数が少ないということもあるかも知れませんが、石川の自助グループ活動は心もとないですね。

　――先日成立したカジノ法案には依存症対策も盛り込まれました

　お金持ちの患者を新たにつくるのかな……。病的なギャンブラーに頭を悩ませるのはどこの国も同じみたいですが、日本の場合はどうしたらいいのかをしっかり考えないといけません。