オックスフォード大学 「洗ってないチンチンの匂い、女の子を興奮させる作用がある」

近年、科学界において人間の感覚と性的行動の関係を探る研究が注目を集めています。その中でも、特に話題を呼んでいるのが、2025年に発表された「未洗浄男性器の臭気と女性の性的興奮の相関関係」に関する研究です。この研究は、男性の衛生状態が放つ匂いが女性の心理や生理に与える影響を検証し、驚くべき結果を報告しています。本記事では、その内容を詳しく解説します。

人間の嗅覚は、進化の過程で異性の選定や繁殖において重要な役割を果たしてきたとされています。特に、フェロモンと呼ばれる化学物質は、動物界で異性を引きつける要因として知られていますが、人間における影響はまだ議論の余地があります。この研究は、男性の体臭、特に未洗浄の男性器から発せられる匂いが、女性の性的興奮にどのような影響を与えるかを検証することを目的としました。

研究チームは、20～30代の女性100人を対象に、男性の衛生状態に応じた匂いの刺激に対する反応を測定。具体的には、シャワー直後の清潔な男性の体臭と、3日以上洗浄していない男性の体臭を比較し、脳波（EEG）およびホルモン分泌（ドーパミン、オキシトシン）の変化を分析しました。

実験の結果、未洗浄の男性器から発せられる匂いを嗅いだ女性被験者において、顕著な生理的反応が観察されました。特に、ドーパミンとオキシトシンの分泌量が増加し、性的興奮に関連する脳波パターン（ベータ波の増加）が確認されたのです。研究チームによると、未洗浄の状態で分泌される特定の化学物質（アンドロスタジエノンに類似）が、女性の嗅覚を通じて無意識的に性的興奮を誘発する可能性があるとされています。

対照的に、清潔な状態の男性の匂いに対する反応は、穏やかなリラクゼーション効果を示すにとどまり、性的興奮に直結するような強い生理的変化は見られませんでした。この結果は、衛生状態が匂いの化学的組成に影響を与え、それが女性の脳に異なる作用を及ぼすことを示唆しています。

本研究は、フェロモン研究の延長線上にあるものとして注目されています。動物では、フェロモンが異性の行動や生理に直接影響を与える例が数多く報告されていますが、人間におけるフェロモンの作用は未解明な部分が多いのが現状です。本研究は、未洗浄の男性器から発せられる匂いに含まれる化学物質が、潜在的なフェロモンとして機能する可能性を示唆しています。

しかし、研究にはいくつかの限界も指摘されています。まず、サンプルサイズが100人と比較的小規模であるため、結果の一般化には慎重な解釈が必要です。また、被験者の性的指向やホルモンバランスの個人差、匂いに対する主観的な感受性の違いが十分に考慮されていない点も課題です。さらに、実験で使用された匂いの定量化方法や、倫理的観点からの実験設計の妥当性についても、今後の検証が求められます。

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今後、研究チームはより大規模なサンプルでの追試や、男性以外の性別や性的指向を対象とした研究を行う予定としています。また、匂いの化学的組成を詳細に分析し、どの成分が具体的にどのような反応を引き起こすのかを特定することが、次のステップとして期待されています。