慰霊登山始まる。ジャンボ機墜落から35年、今年はコロナ対策で5日間に分散。

「御巣鷹」３５年、慰霊登山始まる…コロナ対策で５日間に分散
2020/07/25 14:09

５２０人が犠牲になった１９８５年８月１２日の日航ジャンボ機墜落事故から３５年になるのを前に、
群馬県上野村の墜落現場「御巣鷹の尾根」で２５日、遺族や関係者のみの慰霊登山が始まった。
今年は新型コロナウイルス対策で、遺族が命日に集中しないよう慰霊登山は
２５、２６日と８月１１～１３日の５日間に分散して行われる。

尾根は昨年１０月の台風１９号で中腹の沢筋が土砂に襲われ、墓標も３０基ほどが流失。
慰霊登山の時期に合わせて応急的な復旧が進められてきた。
この日は雨が降りしきる中、遺族会「８・１２連絡会」の事務局長を務める美谷島邦子さん（７３）が登った。
事故で亡くなった次男の健君（当時９歳）の墓標の前で静かに手を合わせ、「これからも一緒に歩いて行こうね」と語りかけた。

１２日には麓の「慰霊の園」で追悼慰霊式があり、インターネットで中継される。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20200725-OYT1T50123/