最近ラーメンチェックメイトできる店増えたよね 俺が店に行くと「お持ち帰りですか？」と聞かれる

「から揚げブーム」に「ラーメンテイクアウト」…2020年のグルメ「4つのトレンド」
12/19(土) 11:01

デリバリー全盛で進化を遂げたメニュー

　気がつけば今年も残り2週間を切った。2020年の飲食業界は、文字通り未曾有の危機に瀕し、現在もなお先行きが見えない状況が続いている。

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　それに伴い、「食」のトレンドは大きな変化が生じた。テイクアウトやデリバリーなど、イートイン以外の料理の楽しみ方が当たり前になり、健康志向の食事もより意識されるようになった。

　今回は、弊社が提供する外食ビッグデータ分析サービス「Food Data Bank」をもとに、2020年激変した食のトレンド「4つの特徴」を読み解いていこう。

トレンド1:二郎ですら「デリバリー」に？

　ここまで外食のデリバリーが一般化した年は、後にも先にもないだろう。UberEatsは誰もが知っているデリバリーサービスとして知名度を獲得し、他にもスタートアップ企業が運営する「menu」「Chompy」、最近では「Walt」や「foodpanda」といった外資系の新勢力サービスが次々に登場していることが、その広がりを物語っている。

　Food Data Bankでは、店単位だけでなく料理ひと皿単位で投稿・検索できるグルメアプリ「SARAH」にアップされたデータから、さまざまな関連ワードを紐づけて調べられるようになっている。

　このサービスで、どのような料理が「デリバリーで」注文されているか見てみると、以下のような結果になった。

　「デリバリー」に関連する料理ジャンルを見てみると上位はやはり丼もの、弁当といった運びやすい形の料理がランクインしているが、注目したいのは5位の「ラーメン」だ。
「国民食」ラーメンにも大きな変化が

「から揚げブーム」に「ラーメンテイクアウト」…2020年のグルメ「4つのトレンド」
写真：現代ビジネス
　これまで、昔ながらのラーメン屋では出前スタイルもあったが、多くのラーメン屋ではイートインのみの提供が中心だった。総じて太麺・こってり化が顕著になっているラーメンは、「麺が伸びる」「スープが冷えて脂が浮く」と、むしろデリバリーに向かない存在だったはずだ。

　だが、営業自粛の影響で、ラーメン業界も発想の転換を迫られた。伸びにくい麺の開発、具とスープを分けてデリバリーする容器、麺は自宅で茹でるスタイルなど、さまざまな試行錯誤の末、つけ麺やこってり系のラーメンでも、家庭で美味しく食べれる状態をキープできるようになったのだ。

　行列に並んで食べるスタイルが当たり前の「ラーメン二郎」を巡っては、こんな騒動もあった。今年4月、池袋にテイクアウト＆デリバリー専門店「麺屋 宅二郎」がオープン。「二郎」が家で並ばずに食べられるということで話題になったが、同店舗は「本家」とは無関係であり、本家側が抗議声明を出すまでに至った(現在は店舗名を改称)。

　一方、本家「ラーメン二郎」では、いわゆる「鍋二郎」と呼ばれるテイクアウトを実施している店舗もあり、そちらは従来どおりファンの支持を集めている。いずれにしても、ラーメンを「持ち帰る」カルチャーは来年以降もさらに一般化していきそうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/744c90f4d2da03b12424dbd85bdfa22714f5e776